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【今さら聞けない繁体字・簡体字】アジア市場に目を向ける!越境ECの海外マーケティング

2022.10.20 /
ウェブインバウンド

EC事業において海外展開により更なる発展を目指すなら、世界最大のネット人口を擁する中国語圏の市場へ進出すべきでしょう。中国インターネット情報センター(CNNIC)が発表した「第50回中国インターネット発展状況統計報告 」によると、2022年6月時点の中国国内のネット利用者は約10億5100万人。総人口に対するインターネット普及率は74.4%といまだ伸びしろがあり、年々増加しています(※1)。

 

一方で、日本からのEC進出に立ちはだかるのが言葉の問題。中国語には数多くの方言が存在しており、それぞれ独立した外国語のように全く違うものもあります。漢字も決して同一ではありません。とくに視覚情報が重要なECサイトの場合、問題になるのは、繁体字と簡体字の違いでしょう。 ここでは、繁体字と簡体字の違いと越境ECで考慮すべきポイントを解説します。

 

※1 NNA「ネット人口10.51億人、普及率74.4%に」

 

繁体字と簡体字の違い 

繁体字とは従来使用されてきた伝統的な漢字で、画数が多いのが特徴です。日本の漢字は繁体字から派生しているため、日本人でも何となく意味が分かるものが少なくありません。使用地域は、台湾・香港・マカオなどです。

 

簡体字は繁体字を簡略化したもので、中国本土やシンガポールなどを中心に使われています。
毛沢東が指示した1950年の文字改革により制定されました。偏(へん)や旁(つくり)が簡略化され、画数が少ないことが特徴です。

 

これら2つの漢字は字体が異なるだけでなく、単語も異なる場合があります。例えば「タクシー」という単語は、簡体字(中国本土)では「出租」となりますが、繁体字(台湾)では「計程車」になります。

 

 

地域の違いとマーケット規模比較

繁体字を使用する地域について、台湾の場合、かなり早い時期からインターネット環境の普及が進んでおり、独自のECサイトが発展してきた経緯があります。専門ECサイトが盛んなことも特徴です。

 

EC市場規模は毎年拡大傾向にあります。台湾経済部の統計によると、2012年の市場規模は6,600億元(約2.3兆円)だったのに対し、4年後の2016年には1.1兆元(約3.8兆円)となっており、2倍以上の成長となりました(※2)。また、親日性が高いという点から、日本企業のアジア進出の足がかりの場所として注目を集め続けています。

 

 

香港のEC市場規模については人口750万人程度ということもあり、2016年のECを通じた小売販売額は約1,986億円と決して大きくはありません。しかし、2011〜2016年の間にEC市場は年平均15%増加しており、少しずつ越境EC市場も成長しています。さらに新型コロナウイルスの感染拡大によって実店舗での購入は減少。代わりにEC市場規模に消費者が流入するという消費活動の変化もありました(※3)。

 

今後、香港政府の方針によっては、中国大陸で使用されているECサイトの普及が加速する可能性があり、潜在的な可能性を感じる日本企業は少なくありません。

 

簡体字を使用する中国本土は、世界第一位のEC市場を擁しています。

 

 

2022年8月に発表された経済産業省の「令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」(※4)によると、2021年時点で中国のEC市場規模は2兆4,886億米ドル(348兆4040億円、1米ドル=140円換算)となっており、2位のアメリカと比べても圧倒的です。さらに越境ECについても、同年の市場規模は1773億米ドル(24兆8220億円、同)で、2023年には2209億米ドル(30兆9260億円、同)に成長すると予測されています。

 

越境ECを利用して日本の商品を購入したい理由については「自国で購入できないから」が 77%、続いて「価格が安いから」が37%、「品質がよいから」31%、「日本ブランドに安心を感じるから」26%などとなっています。

「自国で購入できないから」という理由が約8割を占めることを鑑みると、商品のオリジナリティや日本限定等の「プレミアム感」をどのように打ち出すのかが、日本企業の越境 EC 進出の成功の鍵といえます。

 

また中国のEC 市場は「偽物」や「品質を過大にアピールする誇大広告」「中古品を新品表示」が多いことから、日本の商品に対する「品質が良いから」「日本ブランドに安心を感じる」という信頼性の高さも重要です。

 

※2 国別越境ECの解説【台湾 】:https://www.worldshopping.biz/blog/ecommerce-crossborder-tw/

※3 国別越境ECの解説【香港 】:https://www.worldshopping.biz/blog/ecommerce-crossborder-hk/

※4 経産省「令和3年度 電子商取引に関する市場調査 報告書」

 

 

中国語圏の越境EC進出では、繁体字・簡体字の使い分けが求められている

 

中国語のネイティブであれば簡体字も繁体字も読める人がほとんどですが、高い信頼性と利便性が求められるEC事業においては、消費者の習慣に合わせることが必要不可欠になってきます。歴史的経緯や昨今の国際情勢を鑑みると、ますます言語に対する繊細な扱いがアドバンテージになってくるでしょう。

 

しかし、地域ごとの他言語対応型ECサイトを作ろうとすると莫大なコストがかかってしまいます。同じ中国語圏と一口にいっても言語や商慣習に違いがあり、地域ごとに法律で定められた関税や禁制品なども全く変わります。越境EC進出において、一筋縄ではいかない大きなハードルになってくるでしょう。

 

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執筆者
橿村 芽久未

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