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越境ECで外せない中国への輸出の際の関税について

2023.04.18 /
ウェブインバウンド

越境ECや輸出入ビジネスにおいては、各国の「関税」に関する基礎知識が不可欠です。この記事では、中国の関税システムや関税の種類、計算方法などについてお伝えします。

 

中国への輸出にかかわる関税とは

中国の関税体系は「貨物の物流」「課税の計算基準」「徴収目的」の3種類に分類されています。

 

 

貨物の物流に基づいて分類されている関税は、輸入関税と輸出関税。一方、課税の計算基準に基づいて分類されている関税は、従価税と従量税。徴収目的に基づいて分類されている関税が、保護関税と財政関税です。

 

 

税関では輸入関税のほかに贅沢税・輸入増殖税の関税が課せられます。 

 

 

関税システム

中国との貿易では、「従価税」と「従量税」、この2つを複合した「複合税」がかけられます。

従価税…商品の取引価格を基準として課税する税。同じ税率でも高価になればなるほど税金が高くなります

従量税…商品の容量や重さ、面積などに対して課せられる税。同じ税率でも量が多ければ多いほど税金が高くなります

複合税…従価税と従量税を併用する税

 

 

輸入関税の種類

中国の輸入関税は「最恵国税率」「暫定税率」「協定税率」「特恵税率」「普通税率」の5つに分類されます。

 

 

最恵国税率…WTOのメンバーである国や、中国と関税互恵協定を結んでいる国・地域からの輸入品に適用される税率

 

暫定税率…暫定的に設定される税率

 

協定税率…特定の国との条約に基づき、特定の品目に対して設定される関税率。中国では、関連国・地域が締結した貿易や関税優遇協定に従って、それらの地域から輸入される商品が協定税率に適用されます

 

特恵税率…最恵国税率よりも優遇される特別な税率。主に途上国に対して適用されています

 

普通税率…上記4つの区分以外の国や地域からの輸入品に適用される税率

 

 

 

また、輸入においては、個人輸入と商用輸入で以下のように関税率が異なります。

 

 

 

個人輸入…商品代金の60%×関税率(簡易税率or実行関税率)

商用輸入…(卸売価格+送料+保険+その他経費)の100%×関税率(簡易税率or実行関税率)

 

 

個人輸入と商用輸入に明確な定義はなく、個人輸入は「外国の製品を個人で使用することを目的として、海外の通信販売会社、小売店、メーカーなどから、個人が直接購入すること」と定義されています。それ以外は商用輸入にあたると判断されます。

 

 

 

関税の計算方法

 

 

関税率を調べるには、まず「HSコード」を知る必要があります。「HSコード」は、商品の名称及び分類についての統一システムに関する国際条約(HS条約)に基づいて定められたコード番号で、9桁または10桁の数字で表示されます。

 

 

輸入の場合、従価税の課税基準は「輸入品の関税価格」として以下の式で算出されます。

輸入品関税税額=関税価格×関税率(従価税)

 

 

重量税の課税基準は「重量・面積・長さ・容積・数量」などで、以下の式で算出されます。

輸入品関税税額=単位ごとの税額×輸入数量

 

 

中国の関税に関する基礎知識を知っておこう

越境ECにおいては諸国の関税に関する知識を知っておくと役に立ちます。しかし、関税は国ごとに異なるだけでなく、法改正により内容が大きく変わることもあります。すべてを把握するのは難しいかもしれません。

 

そこでおすすめなのがWorldShopping BIZです。WorldShopping BIZでは輸出作業の代行サービスも提供しています。越境ECを検討中の事業者の方は導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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執筆者
橿村 芽久未

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