Googleビジネスプロフィールとは~訪日インバウンドに"見つかる"ための登録方法を解説
Googleビジネスプロフィール(旧:Googleマイビジネス)は、Googleが提供する無料のビジネス情報掲載サービスです。このツールを使えば、店舗や企業のオーナーがGoogle検索やGoogleマップ上に表示される自社情報(営業時間・住所・電話番号など)を自ら管理・発信できます。
登録されたビジネス情報は、次のような場所に表示されます。
- Google検索のローカルパック(地域名や業種など、地域性のあるキーワードで検索した際に表示される地図付きの店舗一覧)
- Googleマップ
- ナレッジパネル(特定の店舗名を検索した際に画面右側や上部に表示される詳細情報パネル)
表示のされ方は、使用するデバイス(パソコン/スマートフォン)やアプリ(Google検索/Googleマップ)によって異なることがあります。
Googleビジネスプロフィールで出来ること
- 基本情報(住所・電話番号・営業時間など)の登録・更新
- 写真や動画の掲載
- 最新情報やイベント、クーポンの投稿
- ユーザーの検索行動や反応がわかる「インサイト」機能
- クチコミの管理と返信、Q&A機能
- メッセージの送受信(チャット機能)
- 予約や注文の管理(対応業種のみ)
利用開始にはオーナー確認が必要
Googleビジネスプロフィールを利用するには、新規登録または既存情報のオーナー確認が必要です。確認を完了することで、情報の編集や管理ができるようになります。
利用する8つのメリット
このツールを活用することで、次のような多くのメリットがあります。
- 検索上位に表示されやすく、見つけてもらいやすい
地域名や業種で検索されたとき、ローカルパックとして上位表示されやすくなります。 - 新規来店のきっかけになる
Googleマップの利用者は月間4,700万人以上。ローカル検索ユーザーの約半数が検索から1日以内に来店するというデータもあります。 - 正確な情報の提供
誤った情報が自動生成されているケースもあるため、オーナーが自ら内容を管理することでトラブル防止につながります。 - 公式サイトよりも閲覧されやすい
電話番号や営業情報など、ユーザーが知りたい情報が検索結果に直接表示され、公式サイトを経由せずに来店行動に結びつくケースが増えています(ゼロクリックサーチ)。 - 来店を促す便利機能が豊富
経路検索、電話発信、予約や注文など、ユーザーのアクションを後押しする機能が充実しています。 - ユーザーとの関係構築ができる
写真や投稿、クチコミへの返信などを通じて、ユーザーとのつながりを深めることが可能です。 - ローカルSEO(MEO)対策に効果的
Google検索におけるローカル表示の順位要因として最重要とされており、運用の良し悪しが表示結果に直結します。 - 無料で始められる
ほとんどの機能は費用無料で使え、コストをかけずに集客につなげることができます。
登録の流れ(全体概要)
- Googleアカウントの準備
- Googleマップに店舗情報があるか確認
- 情報が表示されている場合:オーナー確認を実施
- 表示されていない場合:新規でビジネス情報を登録
- 確認コードを入力し、オーナー確認を完了
それぞれのステップについて、以下で詳しく説明します。
1. Googleアカウントの準備
Googleビジネスプロフィールを管理するには、Googleアカウントが必要です。
- すでにGmailなどを利用している場合は、そのアカウントを使用可能
- スタッフ複数名で管理する場合は、共有専用の管理用アカウントを新たに作成するのがおすすめ
- より安全に運用したい場合は、ユーザーごとにアカウントを作成し、権限を分けて管理することも可能です
▶ アカウントの作成はGoogleアカウント作成ページから行えます。
2. Googleマップに店舗情報があるかを確認
以下の方法で、自店舗がすでにGoogleマップに掲載されているか確認します。
方法
-
Google検索で「店名」「店名+住所」「住所のみ」などを入力
→ 右側に「ナレッジパネル(店舗情報)」が出れば、登録済みの可能性があります。
-
Googleマップで同様に検索
→ 地図上に店舗名が表示されるか確認します。
表示された店舗情報に「このビジネスのオーナーですか?」と出ている場合は、オーナー確認が必要です。
3. 店舗情報がすでにある場合の登録手順(オーナー確認)
■「このビジネスのオーナーですか?」をクリック
Googleアカウントにログインし、表示されているGoogleビジネスプロフィールの「このビジネスのオーナーですか?」をクリックし、「管理を開始」を選択します。
■認証方法を選択(選択肢はGoogle側が提示)
オーナー確認方法は以下の中からGoogleがランダムに決めて指示されます。
- 電話(自動音声で認証コードを通知)
- 郵送(確認コード付きのハガキが届く/1〜2週間)
- メール(登録済みメールに認証コードが送信)
- 動画撮影(店舗の内外を撮影)
- Google Search Console(連携済みの場合)
上記方法で取得した認証コードを入力することでオーナー確認が完了します。
4. 店舗情報が表示されていない場合の登録手順(新規登録)
■Googleビジネスプロフィールの登録ページにアクセス
Googleビジネスプロフィールのページへアクセスし、「今すぐ管理」をクリックして、ビジネス当特を行います。
■ビジネス名・カテゴリを入力
次にビジネス名を入力します。ビジネス名とは、会社名・店舗名などの正式名称で、余計なキーワードを含めないようにします。NAP:Name(名前)/Address(住所)/Phone(電話番号)を統一させることが大事です。NAPは大文字小文字、全角半角の違いも評価が分散してしまうので注意が必要です。
ビジネスカテゴリはビジネスキーワードをいれると関連ビジネスカテゴリが表示されます。
■来店型ビジネスかどうかを選択
「店舗やオフィスなど、ユーザーが実際に訪れることができる場所を追加しますか?」という表示が出てきますので、実際にユーザーが訪れることが可能な場合は「はい」を選択します。
■住所を入力
ウェブサイトの表記と統一(NAP:Name(名前)/Address(住所)/Phone(電話番号)の一致)してください。すでに入力した住所に似た店舗が登録されている場合は、重複確認が行われますので確認の重複でなければ「いずれも私のビジネスではありません」を選択してください。
重複している場合は、その表示されたビジネスを選択してください。
■出張サービスがある場合は地域を設定(省略可能)
商品配達や出張型サービスの有無を「はい」「いいえ」で選択します。
■電話番号・ウェブサイトURLを入力
連絡先情報として電話番号やウェブサイトURLを入力します。電話番号もウェブサイトの表記と同じものを全角半角を統一して記入するようにしましょう。
■オーナー確認の手続きへ進む(上記と同様)
オーナー確認をして赤の他人が管理権限を取得できないようにしましょう。
登録できないビジネス例(注意点)
以下のようなビジネスは登録対象外です。
- 実体のない住所や私書箱を拠点とする事業
- オンラインのみで運営されるビジネス
- 教室やイベントなどの一時的な活動
- 不動産の物件単体(ただし不動産事業のオフィスは可)
まとめ
訪日外国人の多くは旅マエのプランニング時点でGoogleMapを活用し情報収集を行い、旅ナカでは経路検索や営業時間の確認などでGoogleMapを使うことが分かっています。Googleビジネスプロフィールに登録して、訪日外国人に「見つかる」ための第一歩を踏み出しましょう。
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