12月9日~15日の越境EC・インバウンド注目ニュースを集めました。
中国
中国で感情的価値を重視した「エモ消費」が広がり「かわいい経済」が人気
中国で「かわいい経済」が人気を集める背景には、文化財やグルメ、風景などをモチーフにした「ご当地ぬいぐるみ」が消費者の美的センスや感情に訴えかけていることがあります。これらのぬいぐるみは、「かわいい」と感じさせるデザインで癒しを提供し、購入欲を刺激するとともに、若者の自己表現のアイテムやコミュニケーションツールとしても機能しています。
また、感情的価値を重視した「エモ消費」が広がる中、ぬいぐるみは記念品を超えた文化的な発信手段となり、文化観光消費を促進する新たな分野を形成しています。このような商品は、「自分を喜ばせる」目的での消費を支えると同時に、奥深い文化的意義や想いが人々の心を動かしている点が特徴です。
http://j.people.com.cn/n3/2024/1212/c94476-20253139.html
海外コラム:中国消費市場の真実
2024年10月にマッキンゼーが中国人消費者の傾向について以下のように発表した。
1.中国人観光客の高級品消費意欲は堅調
一部報道とは異なり、中国人観光客の高級品消費は回復傾向にあり、海外での支出も増加している。2024年には高級品消費が前年比4%増の5,720億元に達する見込み。
2.消費動向の変化:ヨーロッパからアジアへ
為替レートや免税政策が影響し、中国人観光客の高級品購入はヨーロッパからアジア(日本、韓国、シンガポールなど)へシフト。日本市場では特に大きな価格差が購買意欲を高めている。
3.アジア市場での消費の加速
日本市場では、中国本土より10~30%安い高級品価格が魅力。免税店の拡大や地理的な利便性により、中国人観光客はアジアを高級ショッピングの目的地として選ぶ傾向が強まっている。
4.中国人観光客の旅行心理の変化
ショッピングが旅行の主目的ではなくなり、文化体験や探索を重視する傾向に。消費行動は成熟し、必要以上の買い物を避ける考えが浸透。
5.中国人消費者の信頼感と経済の安定
中国の消費者信頼感は世界トップレベルを維持しており、景気回復への期待感が高い。マッキンゼーの調査では59%が数カ月内の景気回復を予測。
https://www.traveldaily.cn/article/185181
韓国
ネイバーブログに1020世代など若い利用者が流入しネイバー人気が再燃
ネイバーブログがサービス開始から20年以上経過した現在も若い世代の流入で「第2の全盛期」を迎えています。
今年新たに作成されたブログ数は214万個で、前年から約70%増加しました。特に10代・20代を中心にクリエイターが増加し、10〜30代が全体クリエイターの65%を占めています。
若い世代がネイバーブログを選ぶ理由として、インスタグラムのような華やかなSNSとは異なり、日常を自然体で記録できる点や「テキストヒップ」と呼ばれる文化が挙げられます。
さらに、ネイバーは10〜20代向けの「週間日記チャレンジ」や「フォトダンプチャレンジ」などの取り組みを展開し、ショートフォームコンテンツ「クリップ」の導入などでブログの魅力を強化しています。
日本から韓国消費者に向けて広告展開する場合は、ネイバーも抑えておいたほうがいいかもしれません。
https://www.mk.co.kr/jp/it/11193156
流通分野手数料率、オンラインショッピングモールは平均11.8%
2023年、流通業6業態(デパート、TVホームショッピング、大型マート、アウトレット・複合モール、オンラインショッピングモール、コンビニ)の手数料率が全体的に上昇。今年は昨年の下落傾向とは対照的。TVホームショッピング(27.3%)が最も高く、次いでデパート(19.2%)、大型マート(18.0%)、アウトレット(12.8%)、オンラインモール(11.8%)。
https://www.ddaily.co.kr/page/view/2024121109415133942
インドネシア
日本風「横丁」、首都モールに年内開業予定
ジャカルタ中心部のショッピングモール「プラザ・スナヤン」に、日本風飲食店街「ヤシの木横丁」が開設され、6日にプレオープンイベントが開催された。年内にソフトオープンを予定。日本好きなインドネシア人向けの訪日旅行情報収集の場として活用予定で、日本の地方自治体や企業のPRの場として機能し、インドネシアと日本の交流拠点を目指す。
https://www.nna.jp/news/2737168