自国にいながらネットを通じて海外の商品を購買できる越境ECのニーズが、世界的に高まりつつあります。なかでも韓国は日本との物理的な距離も近く、ファッションや音楽などカルチャー面で互いに影響を与え合っているため、越境ECとの親和性が高いといえるでしょう。本稿では韓国の越境ECの市場規模や、韓国における人気の日本商品などについて解説します。
韓国:越境ECの市場規模の経年変化
経済産業省の調査によると、韓国のEC市場規模は2019年時点で1035億米ドル。
日本円に換算すると、およそ約11兆6700億円になります(2021年11月10日時点)。2018年の調査では876億米ドルだったことから、一年の間に大きく市場規模が拡大していることがわかります。今後も韓国の越境EC市場は拡大することが予想されるでしょう。
越境ECのニーズが高まっている主な理由
韓国で越境ECのニーズが高まっている理由の一つに、インターネット環境が整っていることが挙げられます。ソーシャルメディアに詳しいWe Are social社の2020年の調査「Digital 2020」によると、2019年時点で韓国のインターネット普及率は米国と同率の95%でした。また、スマートフォンの普及率は95%、インターネットの回線スピードは世界1位というデータが出ています。どこでも素早くインターネットに接続できる環境が整っているため、越境ECも馴染みやすいといえます。
また、EC自体のニーズが高まっているもう一つの理由として、ECサイトの種類・数が多いことも挙げられます。
韓国では大規模な大手ECモール以外にも、細かいジャンルの商品を扱う個人経営のECサイトが多くあります。例えば「ファッションのECサイト」と一口に言っても「大きいサイズで、カラフルな服のみを取り扱うサイト」「40~50代の男性向けの服を扱うサイト」など、細分化したサイトが存在しています。
消費者の購買欲求をピンポイントで満たしてくれるサイトが豊富にあることは、越境EC利用者が増加している要因の一つと考えられるでしょう。
具体的な販売商品例、日本商品の情報収集方法など
韓国の消費者は日本のどんな商品に関心があるのでしょうか。観光庁の平成28年の調査によると、訪日韓国人によるインバウンド消費として多かった商品カテゴリは「電気製品」「マンガ・アニメ・キャラクター関連商品」「化粧品・香水」「菓子類」などが挙がっています。
特に「化粧品・香水」は、20代以下の女性の49.7%が購入しているという結果となり、訪日時に購入した商品を、帰国後に越境ECを使って再度購入することが期待できます。そのため、上記の商品は越境ECでも注目を集めることが予想できます。
まとめ:韓国の越境EC市場参入は今が狙い目!参入時には海外仕様のサイトが必要
日本政府観光局の調査によると、2018年の訪日韓国人観光客数は約736万人でした。現在は新型コロナウイルス感染症の影響により、日本を訪れることが難しくなっています。
結果、越境ECを通じて日本の商品を購入したい人は増加傾向にあると予想できるでしょう。韓国は流通もインターネット環境も発達しているため、越境ECとの親和性が高く、参入しやすいといえます。
しかし、韓国の越境EC市場に参入するためには他言語対応がされたECサイトが必要になります。ECサイトでは韓国の決済方法に対応しなければならないだけでなく、住所入力フォームも韓国のユーザーが入力しやすいものにする必要があります。新しいサイトを構築するのは手間がかかるもの。
そこで役立つのが、WorldShopping BIZのサービスです。
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