中国文化観光省は2023年10月6日に、2023年の中秋節と国慶節の8連休期間（9月29日～10月6日）に関するデータを発表しました。
中国国内観光旅行者数は延べ8億2,600万人に達し、前年同期比71.3%増、2019年同期比4.1％増となりました。中国国内の観光収入は7,534億3,000万元（約15兆680億円、1元＝20.4円）で、前年同期比129.5%増、2019年同期比1.5％増となりました。コロナ前の水準に戻っていることが人数からも消費金額からも見て取れます。
今年は中秋節と国慶節が繋がることにより大型の8連休になったこと、第19回杭州アジア大会の開催も重なり、旅行が比較的高い伸びを見せました。
今回は8連休と大型連休になったことから、連休の前半は家族での団らんを過ごし、後半は旅行に出かけるという過ごし方が目立ちました。そのため旅行の人数・金額ともに比較的高い伸びを見せています。また、フードデリバリー大手「美団」によると、中国全土で最も人気となった観光都市トップ10は北京、上海、南京、西安、成都、重慶、武漢、長沙、杭州、洛陽となっています。
また、中国の国家移民管理局によると、この連休中の出入国者数は合計1,181万8,000人に達し、1日あたり平均147万7,000人となりました。中国政府が予想していた158万人は下回りました。ただし、前年同期比で2.9倍、2019年同期比で85.1％まで回復しています。中国への入国者数が587万人、中国からの出国者数が594万8,000人でした。
中国経済の先行きが不透明なこともあるのか、中国のOTAデータからは海外旅行先として安価なアジアに人気が集中しました。2023年9月にビザが免除となったタイが最も人気でした。
他にも口コミサイト「大衆点評」によると、最も人気だった旅行先は、香港・澳門（マカオ）特区、東南アジア、日本、韓国となっています。